ひとりごとです

                指揮について


                指揮ってなんだろう。みんなの前で観客にお尻を向けて、何やってんだろう。
                あんなの居なくても、いいんじゃないの?

                いろんな声が聞こえてきます。

                指揮者の仕事は、大勢の音をそろえて出せるようにすることです。
                だから、ソロや、少人数のアンサンブルでは、必要ないのかもしれません。

                プロのオーケストラの演奏をホールで生で聴いたことがある人は、
                指揮者のアクションと、音がずれているって感じたことがあるでしょう。
                あれは、演奏家たちが、指揮者の棒の動きを見てから、音を出すので、
                ずれるのです。
                プロの指揮者が、プロのオーケストラ相手なら、極端な場合、練習なしでも
                演奏出来るのはこのためです。

                アマチュアの合唱団などでは、演奏者が指揮者の動きをあらかじめ予測して歌うため、
                指揮と音とがずれないのです。
                アマチュア相手の指揮者は、指導者の色合いが濃くなります。
                練習で、しつこいくらいに、「ここはこうして」と、言うため、それを覚えて演奏するので、
                予測の演奏になるのです。

                本当は、指揮者の動きを見てから演奏して欲しいのですが、
                なかなかうまくいきません。

                そこで、指揮者は、予測の予測と言うか、出して欲しい音の前に
              次の音を予測させる動き
をする必要があります。

                大きい音が欲しいときは、その音と同時ではなく、その手前で
                大きいアクションを起こすのです。
                小さい音なら、その音の手前で、振りをちいさくしたり、
                口元に人差し指をあてたりします。
                大事なことは、相手が、その音を出す寸前にやることです。

                指揮者は演奏者に見て貰わないと、仕事になりません。
                だから、本当は、暗譜(覚えてしまうこと)で演奏して欲しいのです。

                きちんとした指揮をすれば、(演奏者が見てさえくれれば)、
                きちんとした演奏が出来ます。
                それなりの指揮にはそれなりの音が、もっと言うと、
                演奏のじゃまになったりする指揮もあります。
                本人がうまいつもりの無駄な動きの多い指揮、予備運動の多い指揮などが
                じゃまな指揮の典型です。

                良い指揮=良い演奏は、指揮を見てさえくれれば、演奏者の年齢には
                あまり関係が無いように思います。
                ぴあの経験では、一番小さい演奏者は小学2年生でしたが、
                すばらしい演奏をしてくれました。


              ずらずらと、字ばっかりなのに、よくぞ最後までお読み下さいました。
             厚くお礼申し上げます。

             それから、あんな小さいアイコンを見つけてくれて、
             しかもクリックしてくれて、ありがとうございました。

             ご感想など、掲示板にお残し下さると、さらにウレシイです。
             よろしくお願いします。



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