イブと、ちび太が、♂と♀である以上、ちび太の去勢はさけて通れない問題だった。
当初、具合が悪いちび太の為に、朝晩通ってくださった、近所の獣医さんにお願いしようと決めていた。
忘れもしない8月13日、お隣の人がこられ、自分のところで生まれて、知り合いに引き取られていた
ミニチュアダックスが、去勢手術の時の痲酔ミスで、さっき亡くなった、と言って帰られた。
手術をしたのは、前述の獣医さん。ショックだった。
去勢をして頂く獣医さんを捜さなくてはならなくなった。
いろんな人に話を聞いたり、直接獣医さんにрしてみたが、結局、ちび太の足を治してくださった
赤穂の獣医さんにお願いすることにした。
2000年11月30日。午前11時50分、心配顔のイブをハウスに残し、ちび太だけを車に乗せて、
赤穂に向けて出発した。車中では、ちび太が不安そうにしていた。
手術が心配...な訳はなく、いつも一緒のイブがいないからだ。
途中、渋滞があったにもかかわらず、平均時速130キロという、むちゃくちゃな運転で、
午後1時27分獣医さんの駐車場に到着。
予約した午後1時30分にぎりぎり間に合った。
受付で、手術方法を2つから、選ぶように言われた。
1.睾丸にメスを入れ、精巣を取り出す方法。(当初、獣医さんが提示した方法)
この方法のメリットは、傷口が小さく、縫わないので、抜糸がいらない。
縫う時間分の痲酔がいらないので、痲酔の量が少なくて済む。
デメリットは、敏感な部位なので、場合によっては大きく腫れるし、痛みが強い。
2.睾丸の上の腹部にメスをいれ、そこから、精巣を引っ張り出す方法。
この方法のメリットは、犬の負担が軽く、痛みが少ないこと。
デメリットは、2針〜3針縫うので、抜糸が必要なこと。
ちび太が痛い思いを長い時間するのは、可哀想だと考え、抜糸は必要になるが
2.の方法を採ることにして、お願いした。
1時間後にお迎えに来るように言われ、喫茶店の場所を教えて貰って、そこで待機。
この1時間は、長かった...
午後2時30分、ちび太を迎えに獣医さんへ。
受付には、笑顔の獣医さんと、助手のお姉さんがいた。
手術は成功。
そこで、取り出した精巣を見せて貰った。(注:気の弱い人はクリックしないで下さい)
ウズラの卵くらいの大きさで、それに紐が付いているような形だった。
頂いて帰るのは、やめておいた。
ちび太の負担が軽くなる縫合を伴う方法を採ったが、抜糸は、必要。
ただし、あまりに遠いので、私がするように言われた。
痲酔がほとんどさめてますよ、と言う獣医さんに促され、ちび太が待つ診察室へ。
そこには、2〜3歩あるいては、腰砕けで、よろよろしているちび太がいた。
私を見付けると、にこにこ笑ってくれた(ように見えた...)
診察室の床には、大きなバスタオルが敷かれていた。
どうやら、その上に寝ていたらしい。
痲酔は、注射で導入、気管チューブを装着し、あとはガスでようすを見ながら痲酔
したとの事だった。
睾丸の中にちいさなころころが2つ触れるが、これは精巣をくるんでいた膜だそうだ。
出血を防ぐため、この膜をしっかり縛ってあるので、ころころしているらしい。
2〜3ヶ月でしぼんでしまうものだそうだ。
傷は約3p、縫合は2針だった。
10日後に、抜糸をすればいいそうだ。
獣医さんは、ついでに足も診察してくださったようで、足の方は、ほとんど直ってると
言われた。筋肉もしっかり付いているし、前みたいに、関節が逆に曲がることも、
ないと言われた。
手術代金18,000円、消費税900円。
合計で、支払った金額は、18、900円だった。
*化膿止めや、痛み止めの薬は無し。
*エリザベスカラーも無し。
足が短い、胴が長いので、付けていても傷口に届いてしまうから。
カラーで、地面を削って歩く効果しか無いらしい。
傷口をなめても、問題は無いそうだ。縫合した糸が最短3日くっついていれば
傷はくっつくそうだ。
*食事も、いつもの夜の食事の時間に、ちび太が元気で欲しがるようなら、
普段の半分の量を与えていいとの事。
8ヶ月の子犬の場合、代謝が激しいので、痲酔がさめやすいため。
(その分痲酔をかけるのも量のかげんが難しい。)
手術前に絶食しているので、丸1日絶食すると体力がもたないそうだ。
よたよたのちび太を抱いて、車へ向かった。
往路は助手席と、後部座席を自由に行き来していたが、帰りはバリケンに入って貰った。
午後2時55分、獣医さんを後にし、帰宅の途についた。
またまた、平均時速130qの爆走で、途中2回の給油にもめげず(?)午後4時40分自宅到着。
ちび太は、バリケンからだしても、まだぼ〜っとしていた。
お留守番をしていたイブに会わせると、イブはちび太の傷をなめたがって困った。
夜の食事も、欲しがったので、いつもの半量を与えてみた。
いつもよりは、スピードは遅いが、完食。
疲れたのか、特別に入室を許可された私の部屋のふかふか布団の上ですやすや眠っていた。
ちび太、おつかれさま。
よく頑張ったね。
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